ドラマ・先生のおとりよせ

北村有起哉のフェミニン男子ぶり必見

コメディグルメドラマという感じですね。

キャラのたった小説家と漫画家の織成す「おとりよせグルメ」譚。

主人公が文筆業だけあり、美味しいを語る語彙が豊富。

表現が豊かなんだけど、この溢れ出す言葉の多さと仰々しさが笑いを誘います。

向井理には、こういう断言型の頑なな役が似合う。

上からで自己中心的なのだが、彼の直線的なのに柔らかさのある外観と合わさると清々しさがある。

そして、北村有起哉!

フェミニン男子の漫画家役なのだが、秀逸。

彼のフェミニンぶりが、もうすごく自然なのです。

男性俳優が無理やり演じてる感がない・・・何がそう感じさせるのか??と観てたらば、身体の角度。

芯のないような柔らかさ、ですね。

小首を傾げてみせる、ほんの少しの角度。

椅子に掛ける際の斜め感、背中の丸さ。

立ち姿の肩の内向き感、下がり感。

「フィリップ、きみを愛してる」のユアン・マクレガーを思い出します。

細かい仕草の一つ一つが積み上げられて、何とも言えない優しい柔らかさが容を成す。

日本の古典芸能で語られる、女性表現にも似てて面白いですね。

グルメ譚としても、会話の掛け合いの良いコメディとしても楽しめます。

手持無沙汰な深夜にでも。

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