魔法使いのマダムの娘たちは、4人のベルと1人のエコー。
とある小さな王国の美人の条件は、輝く瞳に行儀よく下を向いた鼻、そして口角の上がった口元。
ところが、一人娘のおひめさまはどの条件も持ち合わせなかったのです。
誕生会に招待した王子さまは、ガチョウ番の娘の方を気に入る始末。
美しく変身させるべく、おひめさまは魔法使いのマダムの家に預けられ・・・
自分に足りないものを認め、人の長所を敬えること。
自分で愉しむことや挑戦する気持ちを見つけられること。
大切な人を思いやる気持ちを持つこと。
内面が磨かれていくにつれ、美しく成長していくおひめさま。
おひめさまの頑張りや魔法使いマダム一家の慎ましくも温かい暮らしぶりに心がほぐれます。
大人が読んでも楽しめる童話かと思います。